地味で地道な今日のねずみ

ハムスター(ここではねずみと呼称)を飼い始めてはや15年。その地味で地道な生活を記録します。

試練

さてねずみ、貴様に試練を与える。

何でか知らんが、最初は爪を切るときに縦抱き(というか羽交い締め風)にしたら嫌がって軽く噛んできたのだが、だんだんエスカレートして、おやつをあげ終わったら手のどこかを噛む悪い癖がついてしまった。

多分、もっとよこせ、または早く帰らせろ、という意思表示なのだと思うが、人間としてはひじょうに辛い。
だんだん噛む力が強くなってきて、何度も噛んで、結構な量の血が出たり、ちゃんと処置をしなくてしばらく痛んだりして、このままではねずみを嫌いになってしまいそうである。

顔を見れば嫌いにはならないが、めいっぱい噛まれたら思わず振り落としてしまう。
それくらいしないとめちゃくちゃに噛む。
手に取り上げると噛みやすいところを狙って噛んでくる。
普通は、どこか悪いところがあると急に噛むこともあるのだが、うーん、おやつを減らしたことくらいしかない。
それに、おやつをあげるのに出したときには全く噛む様子がない。

これはお互いのためによろしくない。

なので、お互いにとって試練を課すことにした。

こたろうが生きていた頃に、私が一週間弱入院することになり、一週間分の餌と水を置いて、人間が介在しなくても大丈夫か実験した上で(トイレ掃除はしてたかな)、実験と同じ量の餌と水と、トイレを2つ置いて、火曜の昼から日曜の昼まで入院していたことがある。

あのときは、入院前には私の指をなめながら、表面をかるく削るみたいにかりかりかじるのが好きだったのが、入院中にその癖を忘れてしまって、なかなか寂しい思いをしたのだった。

こたろうは歴代のねずみ共の中でも多分最も賢く、最も長生きしたので、色々な事例を残している。

ちょうど季節もあの頃に近いので、室温調整も必要ないし、餌やりとトイレ掃除と水だけあげて、初めて来たねずみを馴らすときのように極力構わなかったら、人間を噛むことを忘れるかもしれない。
忘れないかもしれない。

入院していたときの問題としては、こたろうは餌入れにしっこしてしまっていたので、餌とトイレだけ、なるべく本人が寝てるかぼーっとしている間に世話して、今日が火曜日なので、このまま日曜の昼まで人間に触らない、外に出さないで過ごさせる。

やまとは気が強くマイペースで、俺様的なアルファメイルねずみなので(まあジャンガリアンは基本的にそう)、これでも噛むようなら仕方ないと諦めるしかないが、人間がいてモニタリングしつつ実験すれば、ダイエットにもなるし、なんとか賭けてみるしかない。

人間が結構辛くなってきてしまったので、ねずみには悪いが、悪癖をなんとか止めさせたい。

お誕生日のおやつ食べ放題は、いつもの2日から4日に延期である。

頼むから、噛んでくれるなよ。