地味で地道な今日のねずみ

ハムスター(ここではねずみと呼称)を飼い始めてはや15年。その地味で地道な生活を記録します。

つやっつやの保護色

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/y2_naranja/20190619/20190619014920.jpg
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/y2_naranja/20190619/20190619015753.jpg
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/y/y2_naranja/20190619/20190619020658.jpg
今日の毛動物。体重、43-45g。
私が寝過ごして流動食が遅れまくった結果、やっぱりちゃんと体重には影響しているのだなと。すまぬ。

よろよろよぼよぼしているが、ブラッシングのおかげでますますつやっつやになった。砂浴びできないもんなあ。歯ブラシで脇腹辺りをブラッシングすると、後ろ脚で掻くしぐさをする。脂肪腫のせいで脚が届かないエリアなのだろう。ブラッシング中は大人しい。毛布の上でやるので、なんだかうっとりしている。よほど毛布が好きなんだな…。

とれたねずみ毛を溜め込んでいるが、さすがにこれで鼠毛フエルトは難しそうなものの、何かしらの形で残しておこうと思う。普通なら、何も残しておけないから。

そしてうつ伏せに突っ伏して寝るねずみ。野生種の毛色(ノーマル。グレーともいう)なので、ああ、保護色なんだなあと思う。ちなみに頭が左。
耳の先が白いのが特徴で、生後10日くらいのが、7匹くらいでちまちま走り回っている写真を見たことがあるが、この耳の白いのが目立って、たいへんに可愛らしかった。

ジャンガリアンハムスターの特徴のひとつに、セルフ(単色)になるのは、サファイアパールという、血統の関係上、本当に全身真っ白(目は黒)な毛色だけ、というのがある。
それ以外は、だいたい二色+白の三色展開。

大抵は背中に濃い色で一本の線(色は、毛色によって異なる。ノーマルは黒)が走り、背中と腹の境界辺りを波のような模様が区切っていて、そこから下はグラデーションになっていて、腹は白い。
サファイアパール以外のパールは、この境界がわかんないくらいに白いけど、顔や背中の線などに他の色がさしていることから、生まれる子供の毛色の予想がつく。
パール以外は、だいたい後ろ脚は「白靴下」(途中から先が白い)で、前脚は個体による。全部白靴下の個体もいる。

が、近年黒い噂のある、「セルフのジャンガリアン」が、欧州(チェコらしい)から輸入されて売られている。黒や、猫のロシアンブルーのような色の単色で、背中や腹の模様などがなく、ジャンガリアンと称して売られている場合も、「ドワーフハムスター」として売られている場合もある。
いや、ドワーフハムスターって、ゴールデンとは別種なちびども(ジャンガリアン、キャンベル、ロボロフスキー)などの総称だから、どれだかわからないと困るんだけど…。

少なくともジャンガリアンではない、おそらくはキャンベルハムスターか、キャンベルハムスターとジャンガリアンハムスターの混血であるハイブリッドであろう、というのが、長年ハムスターを飼育している人達の見解。
キャンベルハムスターならセルフはいるし、黒に至っては「ブラックキャンベル」と呼ばれる、極小サイズのツキノワグマみたいな模様のある黒い毛色がいる。
ジャンガリアンハムスターとキャンベルハムスターは近縁種なので混血はできるが、遺伝的にリスクが高い組み合わせで、脳に障害があったり、凶暴だったりと、個体に悪影響を及ぼす。場合によっては母体が死ぬ。

そこにこれらの「セルフのジャンガリアン」ですよ。
「高確率でハイブリッドだから、飼わないのが一番」と言われているが、その辺に詳しいのはねずみガチ勢なので、よく知らない人達は、普通に買っていってしまう。繁殖させようとする人も多分いるだろう。子供が生まれないか、母子のどっちかが死ぬ確率が高いが。そうでなければ、わざわざ輸入しなくて良いわけでな…。

10年くらい前だったか、茶色いセルフで赤目(ジャンガリアンには赤目はいない)の「ルチノー」を「ジャンガリアン」として売っていたが、もう見なくなった。あんな風に、廃れてくれればなあ。

ジャンガリアンとキャンベルの最大の違いは耳なのだけど(キャンベルの耳は「名前を口にしてはいけない、あの夢の国のねずみ」に似ている)、その「セルフのジャンガリアン」は、ジャンガリアンっぽい耳をしているのだ…。

本物のブラックキャンベルなら、憧れの品種なので、一度飼ってみたいが、ハイブリッドの疑いのある個体には手を出そうとは思わない。生まれてねしまった個体に罪はないが、繁殖させた業者も、仕入れて売ってる店もギルティである。あーあ。

なんてな。飼いたいねずみの話をしてはいるが、今はこの、どノーマルで超高齢な規格外ねずみにかかりきりだ。
こたろうを喪って、ねずみのいない夏を過ごすか、
せっせとこたろうの世話を焼きつつ、ねずみに冷房を仕込む夏を過ごすか。
夏は子ハムには辛過ぎるから、もし、こたろうが夏に死んだら、次の奴は秋に飼い始めようと思っている。
年寄りねずみにも暑さは辛いはずなんだが、こいつには冷房の箱の存在を教えてあるから、悪さはしない。

どうするねずみ。暑毛並みからいって、夏は