合葬
りんが死んで1ヶ月になった。
もうそんなになるか、と、呆然としてしまう。
りんは小さな植木鉢に埋めて、上から蓋をして重しをしておいたので、もう臭いもしない。
こたろうを埋葬した植木鉢から、毛布にくるんだこたろうの身体を一度出して、土を出し、鉢底石を並べ、こたろう、りんを並べておく。
続いて、プランターに埋葬してあったゆず、あさたろう、とら、すずを置く。
この辺の個体はもう小さな毛皮だけになっていて、みんな並べてちょうどいいくらいだ。
りゅうとくろは前のアパートの玄関横に埋めて、あそこは掘り返されて新しいマンションが建ったので、多分跡形もないだろう。
それを考えたら、やっぱりプランターや植木鉢の方がいいのかな。
動物愛護センターに持っていくと、他の亡くなった動物と一緒に火葬にしてくれるらしいが、ハムスターのような小さい奴は、多分ちょっとの灰だけになってしまうだろう。
なので、手元に置いておくことにする。
自転車置き場につゆくさが生えているので、小さいのを取ってきて植えてみようかとも思うけど、怒られるかなあ。スコップはまだあっただろうか。
発送準備
りんに食べさせるために買ってあったミルワームが余っているので、50匹(+10匹)でヤフオクに出したら、落札されたので発送準備をした。
幼虫を一匹ずつ数え、新しい床材に入れて封をした。
床材は緩衝材にもなるので、ぎちぎちに入れておく。
それから箱に入れて、新聞紙を隙間に詰め、Amazonの梱包材を流用して梱包してガムテープでくるむ。
密閉されても数日は大丈夫だと思うが、ダメだったらすみませんと言うしかないな……。
明日発送して発送連絡して完了。
繁殖組の小さいミルワームがかなりの数いるので、時々はねずみにも与えつつ、ある程度成長したらまた50匹単位で出そうと思う。
普通の売られているミルワームのカップは100匹なので、うちのようなねずみの1匹飼いは絶対に余らせてしまう。
なので、多分50匹がちょうど良い数なのだと思う。
爬虫類・両生類の餌は、最近はミルワームやシルクワーム(カイコの幼虫やさなぎ)と栄養分を練り合わせた餌が出てきて、生き餌を与えるのに抵抗がある人はそちらを与えているようなので、お試しサイズな50匹入りが便利そうだ。
ハリネズミもミルワームを食べるので、哺乳類に特化してみようかと思う。
どのみち、将来的に絶対余る数になるのが今から分かっている。
さなぎが10匹前後、成虫が数えてないけど40匹くらいいて、さなぎが成虫になったら、成虫のカップに入れている。
羽化したてのやつは跡形なく食われてしまうので、ある程度身体がかたまってからだが。
たまに羽根が形成不全の奴が出るが、そういうのは成虫が群がって食べてしまう。
食べられなくても、隔離されたまま死ぬしかないので、せめて食われて糧となれ。
成虫になると1ヶ月くらいで死んでしまう。
そういうのは他の成虫も食べないので、燃えるゴミに出す。
交尾したメスが、入れておいた床材に産卵するので、しばらくするとまた卵がかえる。
かえった小さな幼虫を食べられないよう、たまに床材交換しないとな。
なるべくうちで累代飼育して、常に一定数がいるようにして、余ったらヤフオクに出すという風にすれば、困ることもない。
多分。
生き餌を与えることについては、様々な議論があるが、乾燥ミルワームや缶詰も誰かが殺して作っているものだから、私は命を取る行為を、本人にさせることを選ぶ。
ますます重く
体重43g。嘘だろ。
いや、頬袋がペレットでぎっちぎちなので、多分ほんとは42g。充分でかい。
回し車で相当走っているようで、朝起きたときと夜寝る前に覗くと、回し車が左回りのモーメントでななめってる。
今日も黄色の引きこもり部屋。
噛まれないよう、そばの実を手のひらに載せて、ほら、と差し出すのだが、子ハムにはまだ人間の手は大きい。恐る恐るひとつずつ回収してゆく。
そこからよいしょーとすくい上げて体重を計ったら43gなわけで。
まあ順調ではあるが、大人の身体つきになる前の中途半端な状態なので、ぷっくぷくなのに手足がちっちゃくて、まだまだ子供だ。
やたらベッドメイキングにこだわりのある奴で、おやつをちょっとずつあげて、人間の手のひらに慣らしているのだが、帰りたがったのでケースに戻したら、床材をくわえてきりっとした顔になって、さささっと引きこもり部屋に入っていった。
ああ、蓋するのね……。まめな奴。
今のところの印象は、意地汚くはない、真面目でベッドメイキングにこだわりのある奴。もう少ししたらだいぶ慣れそう。
こたろうのように跳んだりしないでね……。
あいつ、わかっててやってたし、上手だったからなあ。
ヤフオクに出品してみた
現在、うちのミルワームの分布は
・一番ちっちゃいの
成虫になっちゃった組が交尾して生まれた連中。最初のエリート集団とあとから追加した二軍がいるが、まあ育てて差が出てきたらよしなにするわ。
成虫連中と一緒にしてたんだけど、成虫が床材に潜ったきりなのは、幼虫を共喰いしている疑いがあるので、引き離して隔離。
ほんとにちっちゃい、糸くずみたいのから、ちゃんとしたミルワームの幼虫の身体になってる奴までごっそり。
多分かなりの数がいるけれど、まず数えられるサイズにならないとね。
・初期ロット
最初に、実験的に繁殖させた約8匹から生まれたミルワーム。もう大きくなって、早いのは数匹がさなぎになった。40匹弱。35匹くらいかな。
・りんの療法食
晩年のりんの主食のように食べさせていた、やはりヤフオクで買った100匹入り。
とても活きが良く、半分くらいはもうすぐさなぎになりそうだ。
数は初期ロットと同じくらい。
さて。
いくら何でもミルワームが居すぎるし、やまとに食べさせるには、一番ちっちゃい連中から少しずつ慣らしていくことになる。
なので、初期ロットとりんの療法食を合わせて、ヤフオクで100円で出品した。
死着保証ができないので、10匹ほど多く入れる。計70匹を出すことになる。
まあ、うちにいても、成虫になって繁殖に使われて死ぬまで生きてるだけだからなあ。せっかくなら、他を生かす方がいい。
うちでやまとにあげる分は、ちっちゃい幼虫を、あげすぎに注意しながら少しずつあげる。やまと、でかいからなあ。
多分それでも余るので、やまとの分の累代飼育をある程度コントロールしつつ、育てたりヤフオクに出したりする。
梱包用品がないとなあ。